十進位取り記数法

10ずつまとまるごとに,1つ上の位に上げていく数の表し方を十進法といいます。また,数字を並べてかいたとき,その位置によって大きさを表すきまりのことを位取りの原理といいます。
十進法と位取りの原理によって,0から9の10個の数字を使って数を表す方法のことを十進位取り記数法といいます。

漢数字では,二百十七(20+10+7という和の形の表示)とかき表しますが,十進位取り記数法では,217とかきます。これは,2,1,7それぞれの数字の位置がその大きさを表しており,順に1桁左へ進むごとに数字の示す大きさが10倍になっています。きわめて単純でしかもわかりやすい原理になっています。
十進位取り記数法の指導では,上のような仕組みを理解させることが大切で,特に,ある位に何もないとき(空位という) 0をかくということ,つまり,空位の0 の必要性をわからせることが重要です。
十進位取り記数法の指導の最初は,次のように十のまとまりをつくって,十の位として位置づけるところから始まります。

このあと,整数の範囲は拡張され,第4学年で次のような位取り表が用いられます。

なお,第5学年では,整数,小数の十進法としての特徴をまとめて理解させることになります。