0 から9 までの10個の数字を用いて,数字のかく位置のちがいによって数を表す記数法を,十進位取り記数法といいます。
この学年では,前学年の4 位数までの十進位取り記数法の学習を受けて,数の範囲を万の単位まで広げ,記数法についての理解を深めるようにします。
万の位の指導では,まず,一万という大きさをとらえさせることがたいせつです。そのためには,下の図のように,具体的にその大きさをつかむことができるように配慮する必要があります。
また,数の表し方については,数の範囲が万の単位に広がっても,万を単位にして,一万,十万,百万,千万のように,4位数までに用いてきた一,十,百,千をそのまま用いればよいことを理解させることがたいせつです。その際には,下の図のように位取り板を用いて,そのしくみを視覚的にとらえやすくするとよいでしょう。
なお,一万より大きい数では,具体的に数えたり唱えたりすることはできにくいものです。そこで下の図のように,一万などを単位とした数直線上の数をよませるようにするとよいでしょう。