円の面積

円の面積は,半径×半径×3.14で求められます。この求積公式の指導にあたっては,公式の理解はもとより,そこに至る過程を大切に指導することが重要です。

まず,半径10cmの円の面積が半径(10cm)を1辺とする正方形の面積のおよそ何倍になるかを考え,下のように円の面積の見当をつけます。

(10×10)×2<半径10cmの円の面積<(10×10)×4
つまり,円の面積は半径を1辺とする正方形の面積の2倍と4倍の間にあることに気づかせます。

続いて,円に方眼をあて,方眼の個数から面積が約310cmであることを導き,円の面積は,半径を1辺とする正方形の面積の約3.1倍になることに気づかせます。

最後に,円を等分して並べかえ,長方形に限りなく近い形に表し,円の求積公式を導きます。