どんな大きさの円も,円周と直径の間には一定の関係があります。円周率は,その関係を表したもので,円周÷直径で求めることができます。また,円周率は,3.14159265358979323846…のようにどこまでも続く終わりのない数です。
この円周率を調べるには,まず,直径が大きくなると円周も大きくなるという直径と円周の依存関係に着目します。そして,下の図のように,円に内接する正六角形と外接する正方形から,円周は直径のおよそ何倍にあたるのかの見当をつけさせます。
内接する正六角形の周りの長さ<円周<外接する正方形の周りの長さ
↓
直径×3<円周<直径×4
このことから,円周は直径の3倍よりも大きく,4倍よりも小さいことがわかります。
次に,切り取り教具(円周測定マシーン)を使って円周の長さを測り,直径との関係で円周率を求めさせます。この操作をふまえてから,円周率として,ふつう3.14を使うことを知らせます。
円周率については,コラムに次のように紹介しています。