角には,2つの見方があります。
1つは,下記のように,1つの点から出ている2直線がつくる図形としての見方です。

もう1つは,右記のように,1つの直線が端の点を中心にして回転してできる形として捉える見方です。角の大きさという観点からすれば,基準となる辺がどれだけ回転したかということで捉えたほうが,より効果的であり,わかりやすいでしょう。
本学年では,「まるく開くおうぎづくり」などの活動を通して,これまで静的に捉えてきた図形としての角の定義に回転の結果としてできる角という新しい量的な見方を加えて,角の概念をより深めていきます。
角の大きさの単位は度(°)です。
これは,次のようにして生み出されたものです。
角をつくる2つの辺が一直線になるとき,その角の大きさを平角といい,平角の大きさの半分を直角といいます。その直角を90に等分した角の大きさが1度です。
また,学校では扱われませんが,1°=60分,1分=60秒というように,細かくすると時間の単位に似た単位となります。
さらに,直角よりも小さい角を鋭角といい,直角より大きく平角より小さい角を鈍角といいます。
また,2つの角の和が2直角(平角)に等しいとき,この2つの角は互いに補角をなすといい,2つの角の和が1 直角に等しいとき,この2つの角は互いに余角をなすといいます。