□×3=36 のように,未知の数量を□を用いて問題の文脈通りに数量の関係を表した式を,□を使った式とよんでいます。
□を使った式については,第3学年の上巻で6×□=24の□にあてはまる数をみつける経験をしていますが,この発展として,具体的な問題の数量の関係を,□を用いて式に表したり,式をよんだりして問題を解くことができるようにします。
□を使った式に表す指導では,単に,ことばの式を数値や□に置き換えるだけでなく,立式した関係について説明させ,数量の関係を一般的に捉えさせるようにすることが大切です。
なお,この□を変数と考えると,□にいろいろな数をあてはめることができます。このようにみた式をオープン・センテンスといいます。
□にあてはまる数の求め方としては,下の2つの方法があります。左は,□をプレース・ホルダー(数のはいる場所)とみて,□にいろいろな数をあてはめてから求める方法です。右は,□を未知数とみて,線分図などで関係を把握して,逆算で求める方法です。
指導にあたっては,まず,左の方法で□や□を使った式の意味を十分に理解させてから,右の方法に進むことが大切です。