角については,第2学年で下のように不定形の紙を折る操作などを通して,直角について学習してきています。

第3学年では,この学習を発展させ,角を次のように意味づけします。

指導にあたっては,角を独立して取り扱うのではなく,三角形と関連づけて,辺と同じように角も図形を決める重要な要素になっていることに気づかせていくようにします。
また,理解をいっそう深めるためには,下のように,二等辺三角形や正三角形などの角の相等や大小の関係について,角を重ねて調べていくことも必要なことです。

なお,同じ大きさの角をもつ2つの三角形でも,辺の長さが違うものがあることなどから,角の大きさは辺の長さに関係しないことを理解させておくことも大切です。
第4学年では,角を「1つの直線を,端の1点を中心にして回転してできた形」として取り上げ,回転の量としての角という新しい見方を加え,角の概念をより深めることになります。