文章題と線分図

文章題を解くとき,思考を進めるための手助けとして,よく用いられるのが線分図です。
線分図は,次に示すように,問題の数量の関係を線分で表し,数量と数量の関係を視覚的に捉えやすくした図です。

いろいろな意味をもつ数量を線分に置き換えることは,抽象度が高く,線分図をかくことは児童にとって必ずしも易しいことではありません。そこで,教科書では,第2学年で文章題を解く際に,テープ図を段階を踏んで指導し,第3学年での線分図への移行が無理なくできるようにしています。

第3学年では,このようなテープ図の幅をなくしたものを線分図として捉えさせ,テープ図と同じように考えさせることが大切です。
線分図をかくにあたっては,関係する数量を抽出させ,児童自身に工夫してかかせることが大切です。長さの割合が多少違っていても,数量の関係が視覚的に捉えやすくなっていればよいことにします。このような指導を通して,次第に数量の関係を簡潔に表す線分図がかけるようにするとよいでしょう。