上の問題に出てくるのは,
・色紙1 枚の値段………………… 9 円
・買った色紙の枚数……………… 6 枚
・のり1 個の値段…………………80円
の3つの要素です。
この問題を解決するには,普通,
1. まず,色紙の代金を求める.
9×6=54(円)
2. 次に,のりと合わせた金額を求める.
54+80=134(円)
という2回の計算をします。
このように,3つの要素が与えられていて,解決するための四則計算の適用が2回にわたる問題を,3要素2段階の問題といいます。
3要素2段階の問題を式に表した場合,上の1.・2.のように分けて表す場合(分解式)と,1つの式「9×6+80」と表す場合(総合式)とがありますが,第2学年では,総合式は避け,分解式で取り扱うのが適切です。
3要素2段階の問題は,四則計算の適用に至る思考が順思考か逆思考かで型分けをすると,次のようになります。
さらに,適用させる計算が四則のどれであるかによっても区分されます。