第2学年では,四角形の中で最も基本的で,児童にも身近な長方形と正方形について取り扱い,それらの概念を形成することになります。
長方形の指導では,上のように紙を折ってつくった四角形のかどの形について調べさせ,かどがみんな直角になっていることから,長方形を定義します。
正方形についても同様で,紙を切ってつくった四角形について調べさせ,定義することになります。
このように,用語を機械的に教えるのではなく,図形の構成要素の辺や角に目をつけさせ,形を調べるなどの操作活動を通して,形の特徴を捉えさせて定義することが大切です。
その後は,いろいろな長方形や正方形,他の形の四角形などを見せ,その中から長方形や正方形を弁別させたり,方眼紙にかかせるなどの活動を通して,概念を次第に形成していきます。
なお,長方形,正方形の性質としては,対辺等長(長方形),対角線により合同な直角三角形に分割される(長方形・正方形)の2つを扱うことになります。