宮崎大学教授 影浦 攻 はじめに 先生方が英語活動に取り組む際に,まず気になるのが「年間活動計画」と「授業展開」である。英語は自分が長年苦労しながら(?)勉強してはきたが,英語をこれまで教えたこともないし,また,教えることを考えたこともなかっただけに,英語のどういう語句・表現(言語材料)をどういう方法で教えればいいのか(指導法)についての具体的な知識もない状態から英語活動を始めることへの不安が非常に大きい。 今回は,まず「年間活動計画」を作成する際のおおまかな手順と基本的な考え方を披露することにする。 1.年間活動計画は,授業をしながら1〜2年かけて作成すればいい 英語活動を開始する際に,これまでの教科と同じように,最初から単元や取り扱う内容や評価の方法等を吟味した後に年間活動計画を作成するというのでは,内容や方法が漠然として作りにくく,そのことがかえって英語活動に取り組む意欲を失わせてしまう。年間活動計画を作成する際に大切な基本的な考え方を述べてみよう。
2.年間活動計画に盛り込む要素を考える より効果的な年間活動計画を作成する際に,その中に盛り込むべき要素を考えてみることにする。ただし,これらの要素を最初から年間活動計画の中にきちんと盛り込んだ上で作成するのは不可能である。1〜2年間の試行錯誤を通して,結果的にこれらの要素が盛り込まれていれば,言うことはない年間活動計画となる。
3.その他の配慮事項
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