上の問題で「6ぴきやってくる」「4ひきかえる」という数量は,初めにいたさるの数12匹に対して増加,減少という働きかけをするもので,+6,-4を意味しています。
このように,ある働きかけをするものをオペレータ(operator)といいます。これは,日本語で,変化を与える量--変化量,変量などという場合もあります。
上の問題では,オペレータに目をつけて,「6ぴきやってきて,4ひきかえったのだから,さしひき2ひきふえた」と判断することが大切です。「はじめ12ひきいたのだから,12+2=14で14ひき」というように,オペレータに目をつけて,まとめて考えて解決できるようにしたいものです。
単元「ふえたり へったり」で扱う内容は
増増の問題 増減の問題
減増の問題
の3つのタイプですが,場面が違ってもいずれもオペレータに目をつけてまとめて考えると同じように解くことができることをわからせることがねらいです。
このように,オペレータに目をつけた考え方は,学年が進むにつれて,乗除へも拡張されていきます。