減法が実際の場面に適用される場合には,基本的なものとして,次の3つが考えられます。
このように,初めの数量の大きさから,取り去ったり,減少したときの残りの大きさを求める場合を求残といいます。
また,上の問題のように,全体とその一部分がわかっていて,他の部分を求める場合を求部分といいます。求部分は全体から,部分をひくということで,操作としては求残と似ています。
これらに対して,2つの数量の差を求める場合を求差といいます。
求差は同時に2つの数量が存在し,その差を求めるひき算で,取り去る操作を伴う求残とはその意味が異なります。そこで,ひき算の指導では,まず,求残の後,計算としてのひき算の定着を図り,その後,ひき算の場を広げるということで,求差を取り扱っています。