1.単元のねらい
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学校の施設の様子及び先生など学校生活を支えている人々や友達のことがわかり,楽しく安心して遊びや生活ができるようにするとともに,通学路の様子などに関心をもち,安全な登下校ができるようにする。 |
2.単元について
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入学間もない一年生は,小学校という新しい環境に対して夢や希望がある反面,不安や戸惑いも多くもっている。このような時期に,児童が学校の施設を利用したり,先生や友達とのかかわりを深めたりしながら,学校生活にできるだけ早くなじみ,楽しく安心して学習や生活ができることを願って,この単元を設定した。 |
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学校探検をすることにより,どこにどんな施設があるか単に分かるというのではなく,そこで活動している上級生や先生と関連付けて「何をするところか分かる」というように,施設をそこにかかわる人と一体的にとらえられるようになることが大切である。 |
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また,「お兄ちゃんってすごいな。ぼくも○○をしてみたい」と自分の思いや願いをもち,自分の生活へ広がっていくような探検であることが必要である。さらに,遊具で遊んだりすることで,遊びが分かったり動物の様子が分かったりするように,自分とのかかわりから,学校の施設や人々の様子が分かるように配慮する必要がある。 |
3.単元計画 【全12時間+常時活動(朝の時間・昼休みなど)】
第1次 |
みんなでいこう |
(2時間) |
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第2次 |
2年生と学校探検をしよう |
(3時間) |
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第3次 |
1年生だけで探検しよう |
(5時間) |
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第4次 |
いってみよう,やってみよう |
(常時活動) |
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第5次 |
学校探検を振り返ろう |
(2時間) |
4.授業の実際とアイディア
第1次 みんなでいこう
☆学校にいる先生方の名前を覚えよう
先生方や校務員さんなど,お世話になる先生方の「顔写真・○○の先生・ひらがなで書いた名前」の掲示物を作成する。校舎地図にはり,「場所と名前」が同時にわかるようにしたり,自由に動かせるようにして一人一人覚えていったりと,子どもたちの実態によって工夫することができる。
〜写真のカードをめくりながら子どもたちの会話がはずみます〜
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「校長先生の名前は,もう覚えたよ。ほら,あたったよ。」 |
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「2年生の先生の名前は・・・,あっ,やっぱりね。あってたよ。」 |
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「さっき廊下であいさつした男の先生は,何年生の先生かな?・・・,4年生の先生だ。名前をちゃんと覚えよう」 |
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「1組の先生と少人数の先生の名前が一緒だね。」 |
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第2次 2年生と学校探検をしよう
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2年生に「ようこそ集会」を計画してもらったり「手作り校歌の本」や「探検ぺンダント」などをプレゼントしてもらったりする活動を通して,2年生とのかかわりを深める。 |
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運動場探検では,遊具の使い方や遊びのルールなどに気付く。飼育小屋探検では,生き物とのかかわりのきっかけ作りとなる。 |
〜2年生との探検後に「先生あのね・・・」と言葉があふれ出てきます〜
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「2年生が行きたいところにいろいろ連れて行ってくれたよ。」 |
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「2年生から校歌の本をもらったよ。3番までちゃんと覚えるよ。」 |
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「2年生と一緒に飼育小屋に行ったよ。うさぎをさわったよ。」 |
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「お姉ちゃんがとっても優しくて,いろんなことを教えてくれたよ。」 |
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「お兄ちゃんと運動場で遊んで,楽しかったよ。また遊ぶ約束をしたよ。」 |
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第3次 1年生だけで探検をしよう
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校舎地図を掲示し,探検したところにシールをはったり,見つけたものの絵をはったりする。場所の確認だけでなく「何をする部屋で」「みんなのために,誰がどんな仕事をしているのか」など探検の気付きを深め,振り返り活動にも役立つ。 |
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「見つけたよカードやお話したよカード」などから,子どもたちが探検で心に残った人や見つけた物などの写真(A4版位)を準備する。探検の意欲づけや学校と自分とのかかわりを意識させることにもつながる。 |
第4次 いってみようやってみよう [常時活動]
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常時活動として『休み時間探検』を設定し「もっと行ってみたい」「もっとやってみたい」ことに挑戦させるようにする。朝の会や帰りの会の時に,『休み時間探検』のことを,みんなに知らせるようにする。 |
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校長室にもう一度行ってみたいな。校長先生と握手がしたいな。 |
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事務室の先生に「どんなお仕事をしていますか」って聞いてみたいなあ。 |
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5年2組のお姉ちゃんの教室にハムスターがいたよ。さわらせてくれるって言ってたから一緒に行こうよ。 |
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明日は,火曜日だからうさぎさんにニンジンを持ってこようかな |
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5.成果と課題
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入学直後の活動であるため,学校生活への不安が残っている児童も多かった。しかし,2年生とのかかわりをきっかけとして少しづつ緊張がほぐれ,自分の意志で学校の中を自由に探検することができるようになっていった。 |
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お世話になる先生方の写真は,子どもたちの興味・関心をそそり,大変効果的であった。毎年,児童の実態や目指す子ども像に応じて作成することが大切である。 |
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一人一人の児童が,学校生活を楽しく豊かに広げていくために,友達や先生・学校の施設と繰り返しかかわることができるような活動の工夫が必要である。そのためにも,学校全体の協力体制を整え,理解を得ることが大切である。 |
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