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生活に生かそうとする態度を育てるために 2年生の取り組み | ||
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1.はじめに 子どもたちが,数量や図形についての算数的活動を通して,活動の楽しさや処理のよさに気づき,確かな知識や技能を身につけていく。そして,そのことを進んで生活に生かしていこうとする態度を育てることが,算数では大切にされている。このなかで,子どもたちが生活に生かしていこうとする態度を育てるためには,子どもへの動機付けや場面の設定などの工夫が必要である。また,子どもたちの生活場面や興味関心を大事にしていく,算数という体系的な教科でさえ,ときとして単元の内容が修正されたり,思わぬ学びに驚かされてしまうことがある。それも,子どもと一緒に単元をつくっていく醍醐味であると考える。 ここでは,そんな単元の一例を紹介する。 2.単元名 買い物計算名人になろう3.単元目標 買い物場面の計算として,3位数同士までの加減の筆算,およその数の考え方や計算方法,電卓を用いた加減などを身につけ,買い物計算大会を楽しむ。4.単元構造(全14時間)
5.単元の実際
6.おわりに 学習指導要領には,目標の文末が「進んで生活に生かそうとする態度を育てる」という文言が記されている。これは,各学年の各単元で大事にしていきたいことであるが,そのためには,やはり単元の導入における意識付けや意欲付けが欠かせないと思う。つまり,単元を通して,授業でやっていることと日常生活や社会とが,できるだけつながっていることが重要なのである。そして,具体的な活動が単に「楽しいなあ」という活動に終わることなく,算数としての高まりを意図した算数的活動が組まれていくことが必要なのである。即ち,算数として何をどこまでしっかり身につけさせたり考えさせたりしたいのかを,しっかり持っておくのである。 ただ,はじめからそのことだけに固執してしまうと,子どもたちの生活や興味・関心とずれてしまうことがある。各学年ごとで扱う内容とされていることは必ず育むべきではあるが,「その内容は,何年生で習うから今はやらないよ」「それは,中学からだからね」などということで,子どもたちの興味や力を規制してしまうことは,どこか変なところがある。「学習指導要領は基準である」わけなので,教師一人一人が子どもと向き合い,子どもの可能性を伸ばしていけるような単元開発を目指していきたいものである。 |
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