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数量に対する豊かな感覚を培いながら, 基礎・基本の確実な定着を図る算数科学習指導の実践 〜第2学年「1000までの数」の学習を通して〜 | |
北九州市立鞘ヶ谷小学校 奥 浩太郎 |
1.はじめに 算数科において,基礎・基本の確実な定着を図るためには,様々な作業的・体験的な活動を通して,数量や図形についての意味をよく理解したり,数量や図形についての感覚を豊かにしたりしていくことが大切である。とりわけ,特に低学年の時期において,具体物を用いた活動や,作業的・体験的な活動などを通して,数量や図形についての「豊かな感覚」を育てていくことが大切であると考えた。 2.本時の指導のねらい (具体的操作活動を取り入れ十進位取り記数法による数の表し方の理解を図る。) 3.授業の実際
驚いたことに,実際に数えた結果,正解の235本を導き出した児童はわずか1名であった。この正しく数えられなかった結果が,次時の正確な本数を知りたいというめあてにつながった。
4.おわりに 〔成果〕 この単元の後に学習した「たし算とひき算のひっ算」において,それぞれの数字が何を表しているのかを振り返るとき,児童の中に100の束や10の束を容易にイメージすることができた。このことは,くり上がり,くり下がりの計算の仕方を学習する際にも生きてきた。さらに,この学習においても,数え棒を用いて計算の仕方を見付け出していった。 このことから,児童の中に豊かな数量の感覚を養っていくことができたと言える。 〔課題〕 感覚を豊かにするために,具体物を用いた活動や,作業的・体験的な活動などに取り組むにあたって,教師が明確なねらいを持って操作活動を仕組んでいかなければ,単なる遊びになりかねないことに気を付けていかなければならない。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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