| 計算ばっちりコース | 文章題ばっちりコース | チャレンジコース |
児 童 の 実 態 |
筆算の手順を理解している児童は,より速く,正確にとけるようになりたいという目当てをもっていた。
手順をしっかり身に付けたい児童は,かけ算九九や繰り下がりの引き算でのつまずきを克服したいと考えていた。
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計算は,ほぼ理解しているので,文章題を確実に解きたいと考えていた。
文章題の文意が読みとれず,立式にとまどうため,たくさんの問題を解くことで克服したいと考えていた。また,いろいろな問題に挑戦して,さらに自信を深めたいと考えている児童もいた。
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大半の児童は,筆算も倍の計算もほぼ理解し,数直線や□を使って文章題を解くことができた。一方,もっと多くの問題に挑戦し,見直し不足や計算ミス,文章題の苦手な箇所の克服を目指している児童も数名いた。多くの問題や難しい問題に取り組んで自分の力を確かめようとする意欲をもっていた。
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学 習 内 容 と 教 師 の 支 援 |
「わり算ミステリー」というゲーム感覚のプリント学習を取り入れ,自分のペースに合わせて,焦らずに練習問題に取り組めるようにした。 (T・T指導)
速さや正確さを増したい児童は,自己採点をしながらたくさんの問題に取り組むようにした。
手順が身に付いていない児童には個別指導を行い,一人一人のつまずきを明らかにし,自力で計算ができるよう支援した。
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わり算の文章題「倍の計算」「連除・乗除混合型」の問題に取り組んだ。「文章題ミステリー」というスモールステップのプリントを活用した。
文意がわかりにくい児童には,絵や図,数直線図で表したり,□を使った式で表したりしながら,題意を正確に理解し,立式できるようにした。
多くの問題を解くことで文章題の解き方を理解し解決していく喜びや自信を深めていけるようにした。
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いろいろな「虫食い算」に挑戦することで,わり算の筆算の仕組みを活用しながら,解き方を考えることができるようにした。
「どの□から解いていったのか」について話し合ったり,いろいろなパターンの虫食い算に挑戦したりしながら,互いの考えのよさに気づき,主体的に問題を解決していく喜びを味わえるようにした。
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考
察 |
○ | プリント1枚の問題数を3問にし,徐々に難易度が上がっていくようにしたことで,児童自身がどこまでできてどこでつまずいているのかをチェックしながら意欲的に取り組むことができた。
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○ | 問題を解くときは,必ず確かめの式と計算(かけ算の筆算)を書くようにさせた。そうすることで,正確に計算しようという意識を高めるとともに,計算技能の習熟を図ることができた。
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○ | 数直線図や□を使った式に対してとまどう児童も見られたが,同じパターンの問題を繰り返したり個別指導を進めたりすることで理解が深まり,「自分にもできた」という自信につながった。
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○ | 児童の習熟度の差が幅広いため,問題の内容,配列,座席,話し合いの場の有無など十分吟味する必要がある。文章題の発展問題もさらに用意し,柔軟に対応できるようにしていく必要がある。
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○ | 多様な見つけ方のよさを広める話し合いや板書によって,わり算の筆算の手順を使えば解けるという解決への見通しをもちながら意欲的に取り組んだ。
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○ | 解き方を板書で分類したことにより,計算や文章でわかりやすく表しながら自力で取り組もうとした。さらに,「同じ問題で2通りの解き方を見つけた」という発言に触発され,自分も挑戦しようという雰囲気が高まった。
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