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算数卒業論文に挑戦 〜小学校算数のまとめとして〜 |
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兵庫県丹波市立久下小学校 小田 敏治 |
1.はじめに 小学校の高学年になると,小数や分数の加減乗除や,割合や単位あたり量・平均といった複雑な概念が習得できる。これらの概念を用いることにより,子どもたちの生活を,学習した算数の考え方や技能で分析することが可能になる。更には算数の目を通して,生活を改めて見つめなおすこともできる。 そこで本校では例年,卒業を前に「算数卒業論文」に取り組んでいる。また,高学年(5・6年)の授業を教科担任制で行っていることを生かし,5年生は割合の分野にしぼって論文に取り組ませ,次年度へのつながりにしている。以下,その概要をまとめた。 2.指導の手順 【5年生:生活の中の割合】 割合の概念を用いて,身近な人々にアンケートをとり,整理し,考察を行う。 昨年度は,総合的な学習で『食のひみつ』を追究したため,その調査と本論文とを兼ねて,指導を行った。 【6年生:生活と算数】
『えんぴつで自然破壊!』(6年)
『おふろの水で少しでも節約!!』(6年) 『みんなは,インスタントラーメンに野菜を入れて食べてるか?』(5年:割合)
本年度の取り組みは3学期に入ってからになる。本年度は6年の速さの学習時,パラリンピックの車椅子マラソンに子ども達の自転車リレーが挑戦した。予想以上のスピードに子ども達は感動していた。論文時には,学習したことをヒントに,新たな研究が生まれることを楽しみにしている。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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