主な発問と児童の反応 | 留意点,支援,評価等 |
1.本時の学習のねらいを理解する。
T | :今日は点とそれを結ぶ直線の数の関係について考えてみましょう。まず,ここに点が2つあります。この2つの点を結ぶ直線は何本引けるでしょう。 |
C | :点が2個なら直線は1本だけ引けます。 |
T | :それでは点が1個の時はどうでしょう。 |
C | :点が1個では直線は引けないので直線の数は0本です。 |
T | :点が3個の場合はどうでしょう。 |
C | :2本引けます。 |
C | :いや,もう1本引けるから3本だよ。 |
C | :3個の点を一直線にならべると点を結ぶ直線は2本しか引けないよ。 |
T | :それでは,点と直線を結ぶ時,一つ条件を決めておきたいと思います。必ず全ての点同士を直線で結ぶことにします。 |
C | :それなら点が一直線にならんじゃいけないから,点が3個の場合は直線は3本引けることになります。 |
T | :次に点が4個の時はどうでしょうか。 |
C | :4本かな。 |
C | :いや,対角線も引けるから6本になると思います。 |
T | :点が5個の時はどうでしょうか。直線が何本引けそうか頭の中で考えてみましょう。 |
T | :それでは,点が9個の時は何本の直線が引けるでしょうか。 |
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・ | 段階的に提示して問題を理解しやすくする。 |
・ | 問題の条件について十分に理解できるようにする。
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・ | 3個の点のならべ方について子どもからでなかった場合は,点が上記の3個の場合のように一直線にならんだ場合については,省いて考えることを知らせる。 |
・ | 点が4個の時は子どもを前に出して実際に直線を書き込ませて確かめる。 |
・ | 点が5,6,・・個の時は,発表させるのではなく,頭の中で自分なりにイメージを描かせるようにする。 |
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2.解決の方法の見通しをもつ。
T | :どんな方法で直線の数を求めますか。 |
C | :実際に9個の点を書いて直線で結んでみる。 |
C | :点が1個の時,2個の時,・・・というように順番に考えていく。 |
C | :引ける直線の数の増え方から調べる。 |
C | :対角線の数の増え方を考える。 |
C | :表に書いてみる。 |
C | :式で考える。 |
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・ | 答を出すことだけではなく,自分なりにどうやって答を求めようとしたかということが大切なことを知らせる。
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3.自分の考え方で解決する。
T | :自分なりの方法で引ける直線の数を求めましょう。1つの方法で答が出たら,他の方法を考えてみましょう。
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・ | 解決できない子どもには,実際に9個の点を書いて直線で結ばせたり,5,6,7・・個と点の数を増やしながら順々に調べさせたりする。 |
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4.自分の考えを発表し,話し合う。
T | :どんな方法で直線の数を求めたかを発表しましょう。
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C | :表に書いて考えました。
・ | 直線の数を横にみていくと1,2,3・・・と増えていっているので点の数が9個の時は36本の直線が引けます。 |
・ | 点の数と直線の数をたてにたすと,次の直線の数になっているので,9個の時は8+28で36本引けます。 |
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C | :9個の点を実際に書いて直線で結んでみたら全部で36本引けました。
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C | :1つの点から何本の直線が引けるかを考えてみました。点が5個の時,1つの点から4本,次の点からは3本,その次の点からは2本・・と引けるので,4+3+2+1で引ける直線の数を求めることができます。
このように考えると,点が9個の時は,8+7+6+5+4+3+2+1で36本の直線を引くことができます。 |
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・ | 自分なりの方法で解いたことを認め合うような場にする。 |
<評価>
・ | きまりを見つけて解くことのよさを知らせる。 |
・ | 子どものつぶやきを大切にしてできるだけ取り上げるようにする。 |
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5.本時のまとめをする。
T | :今日の学習で分かったことや発表を聞いて気づいたことを書きましょう。 |
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・ | 時間があれば2,3人に発表させ,次時への意欲づけとする。 |
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