本教科書では,思考法を養う文章題として,第2学年から様々な考え方を取り上げてきました。
(1)関係を析して推理を積み重ねていく思考法
・まとめて考えて・順にもどして考えて
・何倍にあたるかを考えて
・さしひいて考えて・おきかえて考えて
(2)個々の場合を調べ,あてはまるものをみつける思考法
・簡単な場合から考えて
・変わり方のきまりをみつけて
これらの思考法は,課題に当面したときに生きて働くことが大切です。つまり,課題を解決するための思考法選択が有効にできることです。
これらのまとめは,課題や問題に出会ったときに有効に働くことが大切です。例えば,次の問題では,
大瓶を小瓶に置き換えれば解決できることに着目できなければなりません。アでは大瓶を小瓶に置き換えれば小瓶の3.5本になり,280÷3.5=80で小瓶は80mLとなります。イでは置き換えと順に戻して考えることから(280-10)÷(2+1)=90となり,小瓶は90mLと問題を解くことができます。
このように,どんな思考法を使えばよいかが判断できるようになることが大切です。