図形の形と大きさを決定する条件を,図形の決定条件といいます。
例えば,正方形では1つの辺の長さ,また,円では半径の長さがきまることにより,その図形の形と大きさがきまります。
三角形では,6つの要素(3つの辺と3つの角)のうち,次のいずれかの3つの要素がきまれば,だれがかいても同形同大の図になります。
(ア)3つの辺の長さ
(イ)2つの辺の長さと,その間の角の大きさ
(ウ)1つの辺の長さと,その両端の角の大きさ
実際の指導では,合同な三角形のかき方を通して,このことに気づかせていきます。
三角形の場合,3つの頂点の位置がわかればかけるとして,まず,2点をきめます。次に,残る1つの頂点をきめるのに必要な辺の長さや角の大きさを考えさせます。
合同条件というのは,図形が合同であることを調べるための条件で,決定条件を使って調べることになります。小学校では論証的扱いはしませんので,特に取り上げることはありません。