2つの図形が合同であるとは,一方の図形を動かして,他方の図形にぴったり重ね合わせることができることをいいます。数学的には,図形の変換ということばで説明できます。
変換とは,図形の位置や形や大きさを変えることですが,合同変換の場合は,形や大きさを変えないで位置だけを移動して変えることになります。
合同変換には,
平行移動(ある方向に,ある長さだけずらす)
回転移動(ある点を中心に,ある角度だけ回す)
対称移動(ある直線を折り目にして折り返す)
があります。
指導にあたっては,図形を移動し,重ねてみて,形も大きさも同じ図形を見つけさせます。
このとき,裏返すと重なる場合もあることに注意する必要があります。
合同な図形をぴったり重ねたとき,重なり合う要素を,下の例のように調べます。
合同な図形で,重なる頂点,辺,角を,それぞれ対応する頂点,辺,角といいます。合同であるかどうかを調べるには,何と何が対応するかを明確にしていく必要があります。