今までに人類は,いろいろな記数法を発明し,使ってきましたが,その中で最も優れたものが,0と1,2,3,4,5,6,7,8,9の10個の数字を使ってかき表す十進位取り記数法でした。
この10個の数字を使うと,どんな大きな数でもかき表すことができます。
ところで,わが国の命数法(数の言い表し方)は,1 が10集まって「じゅう」,10が10集まって「ひゃく」というように,十進法の仕組みをとっていて,数えることと,かき表すことがほぼ一致して,極めて合理的です。そして,1万以上の大きな数になると,位が次のように進んでいるので,4 桁ごとに区切っていくと,とても読みやすい仕組みになっています。
一万の1 万倍が一億で,一億の1万倍が一兆というように,1万倍するごとに新しい単位が登場するわが国の命数法は,欧米のものに比べても便利にできています。欧米では,3桁ごとに区切る例が多く,これが一般に広く用いられています。
92,299,192,619,000
整数についての命数法・記数法は,第1学年で簡単な3位数まで,第2学年で1万まで,第3学年で1億までの数範囲で学習し,第4学年では1億を超える大きな数を対象にして,整数全体の仕組みを明らかにするわけです。