第3学年では,新しい数の仲間として分数と小数を指導しますが,どちらも量として導入するのが捉えやすいでしょう。
分数の導入では,1m単位で測ったときの端数の表し方を考えさせる場面で,1mの「2分の1」や「3分の1」という分割分数を知らせ,その後,1/2m,1/3mという量を表す分数を指導します。
数としての分数を理解させるためには,下のような「1」を分割するという考えが大切です。
「1を分母の数でわったものを分子の数だけ集めたもの」
このような意味づけを分数の第一義といいます。分数は,次のような意味にも解釈できます。
「分子を分母でわった商を表すもの」
この商を表す分数を,分数の第二義といい,第5学年で指導します。
また,日本では,日常生活の中で,分数を
12mの3/4
のように割合の意味に使う場合が多いのですが,これについては,第6学年の分数倍の計算の学習が済んだ後で,その用い方を理解させることになります。