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「風やゴムのはたらき」の教具の工夫 |
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町田市立大蔵小学校 草野 勝彦 |
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4月からは,新学習指導要領が本格実施となりますが,理科は平成21年度から移行措置として一部を先行して実施しています。今回の指導要領の改訂の大きな変更の一つとして,今まで3区分だったものが,2区分となり,内容の系統性がより重視され,中学校を視野としたつながりが考えられています。A区分では「エネルギー」「粒子」,B区分では,「生命」と「地球」といった科学の基本的な見方や概念の柱としています。
そのなかで,今回新しく追加された単元である,A区分の「エネルギー」にあたる,「風やゴムのはたらき」についての実践を紹介したいと思います。
4 風やゴムのはたらき |
7 | 1 | [導入]生活の中で風やゴムを利用しているものを考える。風の力で動くものを作る計画を立てる。 |
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1 | [1次]風の力で動く車を作る。 |
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1 | [2次]風の強さを変えて,車の動きを調べる。 |
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2 | [3次]ゴムの力で動く車を作り,車の動きを調べたり,決めた場所で止まるようにくふうしたりする。 |
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1 | [4次]プロペラで動く車を作る。 |
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1 | [まとめ・力だめし] / (ゆとり1時間) |
①うちわで扇ぐ。
②送風機を使って
③右の図のようなワークシートを作成し,授業を行った。
①発射台に1mの定規を使用した。
②ゴム飛ばし(割り箸に絵をつけたものを飛ばして,とんだ距離を調べた。)
③右の図のようなワークシートを作成し,授業を行った。
4月からは,新学習指導要領が本格実施されますが,この単元「風やゴムのはたらき」は,これからの地球にとって大切なエコエネルギーを知る学習として,大切な学習となっていくでしょう。今回の自分の実践は教科書に沿った,教具や指導の工夫であり,普段の授業の参考になればと思い紹介しました。これから,多くの実践が理科の研究会を通して行われます。発展的な内容や実践について学ばれたい方はぜひ多くの研究会に参加なさって研究してみてはいかがでしょうか。