平成21年度より移行措置に入る新しい小学校学習指導要領理科では,6年生において地震は火山との選択ではなく必修の内容となる。地球科学分野の学習を通して,児童は地球環境を見つめる感性,自然科学への興味・関心,及び自然災害に対する防災意識等,小学校理科の目標以外にも生きていく上で必要な様々な資質を身に付けることができる
本実践では自分が住む地域を足下の地面に目を向けて見つめ,地形図を用いた社会科的な学習とも関連させた横断的・総合的な学習として,6年生「大地の変化(地震学習)」につながる土の学習を教材化した。授業実践校は,千種川河口地帯に位置し,校区の南側は瀬戸内海に面している。昔からの塩田跡地を埋め立てた住宅街が校区の大半を占めており,大正時代の地形図によれば授業実践校自体も昔の塩田に位置している。したがって,もしも地震による強振動が生じれば地盤が軟らかいために液状化現象等が発生することが懸念される。また,海に面していることから津波に襲われる可能性も考えられる。諸調査の結果から,理科で学習したことが役に立つと考える児童が少ないことが日本の理科教育の課題とされているが,このような地域の特性に目を向けて学習することで,自らの生活と密着した学習ができると考えた。
べとべと,粘土
植物の根
どの大きさの粒の入ったロート(ペットボトル製)から, 水が1番早く落ちてくるだろう。
水の入った円筒のパイプ( 10 × 80 p)に土を落とすと,どの大きさの粒が1番早く沈むだろう。
振動実験器(砂を入れて水を含ませたタッパー,自作簡易振動台,模型のビル)による演示実験を見る。
土のことがいろいろ分かって楽しかった。なんでも実験すると,よく分かる。
地震がなぜ起きるのか調べてみたい。マグニチュードいくらまであるの?校区で大きな地震があるのかな?