| 校区の空気はきれいなのだろうか? | |
−ヒトと自然・総合的な学習の時間での取り組み− | ||
兵庫県姫路市立船場小学校 上阪 明弘 |
1.はじめに 6年生最後の単元である,「ヒトと自然」の内容について,総合的な学習の時間での「環境」への取り組みと関連させました。校区は姫路市の中心部に位置し,国道が東西に走りビルやマンションが立ち並び,ごく一部に田畑が残されているだけで,決して自然環境に恵まれているとはいえません。 このような自分たちの住んでる地域の状況を考慮しながら,毎日何気なく吸っている空気が本当にきれいなのか?自分たちで考え,判断し,これから自分たちはどんなことができるのかを考えることにしました。その取り組みの中で,空気の汚れの調査・実験に関してグループごとに視点を変えて活動しました。 2.活動計画(総合的な学習の時間)…60時間
3.空気の調査・実験内容 「校区の空気はきれいなのか?」というテーマについて,クラス34名が様々な視点から8グループに分かれて,実験・調査に取り組みました。ここではその中の2つのグループを取り上げてみました。
終わりに 大気汚染・温暖化・CO2問題・フロンガス等世界的な規模での問題は数多くあり,インターネットでも気軽に調べることができます。しかし,今回自分たちの住んでいる地域の空気がきれいかどうかを調べるにあたり,どのように調べたらいいのか?実際に自分たちでできる調査・実験にはどんな方法があるのか?と授業のスタートから困ってしまうグループがありました。 上記した実験以外にも子どもたちで考えて取り組んでみました。「校区の空気がきれいなのか?」という理科的な要素も取り入れ,結果をもとに筋道を立てて判断・考察をするためにいろいろな方法を考えました。しかし,思っていた程反応が現れず,また基準も越えていないので結果としてはきれいな空気でしたが,校区の状況から,簡単に「きれい」とは言い切れないのではないかと考えました。 今回取り組んでみて,子どもたちは空気に対して身近に感じ,問題意識を持つことができたのではないかと思います。しかし今回の授業において,身近な環境に目を向けた場合の実験・調査方法をどのようにすればいいのかが課題として残りました。今後はいろいろな関係機関等からも,学校での取り組みに役立つ調査方法などを調べていきたいと思います。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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