生物の恒常性の単元では,内分泌腺の名称と,ホルモンの名称,その効果をしっかりと覚えなければなりません。フィードバック作用による分泌の調節や,血糖量の調節などを説明する際,これらの基礎が定着していないと,ストーリーとして理解できなくなります。このような思いから,まず覚えなければならない事柄を提示し,小テストで確認することにしています。その際,小テストや再テスト,やり直しを繰り返させるわけではなく,覚えなければ悔しいという気持ちにさせることを目標にしています。
そこで,50分授業2回分の授業展開を紹介させていただきます。
①「ホルモンでビンゴ!」用紙を配布。(図1)
②枠に1~25の数字を好きなように記入させる。(図2)
③問題用紙を配布。1と記入した欄に1番の問題の答えを記入する。(図3)
15~20分ですべて解答させる。(図4)
④ビンゴ形式に答えあわせを行う。予め解答順を決めておくとスムーズ。正解したものでビンゴにすることが目標。
⑤リーチがかかれば宣言させる。(図5)
⑥先着者数名に景品をプレゼントする。景品は手作りビーズDNAストラップ(図6)や手作りビーズファージ(図7)など。
⑦全問正解者の確認。
※3 「ホルモンでビンゴ!」用紙
※4 問題用紙
血糖量の調節のようにいくつかの器官やホルモンが関連しあっていることを,途中で間違えることなく覚えてもらいたいと思っているときに,ビンゴ形式の小テストを実施してみました。ゲーム感覚ですが,正しく覚えてこなければ面白くありません。高得点者は,この後の授業展開で発問した際など的確に答えてくれますので,他の生徒に良い刺激になっています。3×3マスの簡易版も余った時間などに復習として実施しています。他にもバイオームの小テストも同じ形式で行えますし,生徒が小テストを喜ぶようになってくれています。
※8 3×3マス用紙
歌う生物学必修編 阪急コミュニケーションズ 本川達夫