近年,学校の現場では生徒の多様な進路に対応する授業や進路指導が求められている。一方,毎年受験生の授業を担当し,難関私立大学や国公立大学の2次試験などの問題だけを主に授業で教え続けることが出来る教員はごくわずかであるのも事実である。私自身,一昨年度,教員10年目にして初めて受験数学に携わり,試行錯誤しながら受験指導した。その受験指導の中で最も私を悩ませたのが数学Ⅲの指導である。そこで,数学Ⅲの問題演習の授業を通して国公立大学2次試験レベルの問題を指導する為に必要なことは何かを考察しようと考え,主題を設定した。
数学Ⅲの問題演習時の授業において,難易度の高い問題の解説をする際に,少しずつ難易度を高め,段階を踏んだ問題を解かせる事によって,理解を深めさせ,数学的な見方や考え方を育てることが出来るような学習指導の在り方を究明する。
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