1. |
数学科の実践
単元の導入時には,学習内容や生徒のつまずきの実態に応じて,ティーム・ティーチングあるいは等質グループでの少人数授業を行い,単元末の問題練習時には,習熟度別少人数授業を行っている。習熟度別少人数授業は,「ゆっくりコース(基礎・基本)」と「UPコース(発展)」に分け,単元ごとに希望調査を行い,生徒選択でコースを選択させる。いずれも1学級を2分割した少人数授業である。
【生徒の変容】
一斉授業では出しにくかった「分からない」「どうして?」の言葉が,少人数授業では出てくるようになった。「UPコース」では,いろいろな問題に意欲的に挑戦する姿が見られる。また,少人数授業の後,「UPコース」の生徒が「ゆっくりコース」の生徒に教えるなど,互いに学びあう姿も見られるようになった。 |
2. |
英語科の実践
ティーム・ティーチングによる授業の後,コミュニケーション活動,暗誦テスト,インタビューテスト,ドリル学習等では,「基本コース」と「発展コース」に分かれて,生徒選択により1学級2分割の習熟度別少人数授業を実施している。
机間指導の充実,暗誦テスト・インタビューテストでの細かな評価に基づく指導など,個に応じたきめ細かな指導ができている。
【生徒の変容】
机間指導の充実により基本事項が定着し,それに伴って自由作文等の応用活動に生徒が自信を持って取り組めるようになった。細かなミスをすることを気にしなくなり,自主的に発言する生徒の数が増えた。特に,コミュニケーション活動が活発になるなど,表現面での進歩が顕著である。主体的に活動に参加し,積極的に質問するようになった。 |
3. |
アンケートの実施
年間2回程度,少人数授業について生徒にアンケートを実施している(右図参照)。
『1 少人数授業になって学習はわかるようになりましたか』では,
・ | 「よく分かる・少し分かるようになった」が英語で73%,数学で79% |
『2 授業では,少人数授業と通常の授業のどちらがよいですか』では,
・ | 「少人数授業がよい」が英語で90%,数学で89% |
『3 少人数授業が良い理由は次のどれですか』では,
と,生徒からは大変好評である。
保護者へのアンケートでは,「基礎・基本の定着に努めている(たいへんよい,ややよい)」が93%,「わかりやすい授業に努められている(たいへんよい,ややよい)」が85%と,高い評価をいただいている。
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