1. |
教科において
基礎・基本の確実な定着を図るために,生徒一人一人に対して極め細やかな指導を行う。
具体的には,各教科で少人数授業やティームティーチングなどの授業形態の工夫,発展コースと補充コースでの教材開発を推進する。授業展開としては,昨年度から引き続いて,活動主題(学習テーマ)を設定し,問題解決的な学習過程を取り入れる。 その際,二次の「探究」段階か三次の「発展」段階で,補充的教材と発展的教材を取り入れた活動を設定し,個の興味・関心や習熟度に応じることにより,一人一人の子どもが達成感を味わい,セルフイメージを高めることができるようにする。
全教材で,補充的教材と発展的教材を取り入れた活動を設定することが不可能である場合は,年間指導計画時に設定可能な教材を明確にしておく。
また,教師からの評価基準については指導案に明記することで,各段階で評価基準を意識しながら授業を展開する。生徒の評価では自己評価と相互評価を全授業で行う。
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2. |
選択教科において
本年度は定着タイムとチャレンジタイムを活用し,子どもに基礎的な内容と発展的な内容との着実な定着を図る。
定着タイムは補充的教材を,チャレンジタイムは資格習得をめざした発展的教材を中心に授業を展開する。その他,芸術系教科の選択授業では,基本的に日々の授業の中では取り扱えないような発展的な学習内容を設定する。
選択教科の評定は,現段階では学年末のみであるため,子どもが取り組んだ活動に対して達成感を持ちにくい状況にある。よって,各学習課題において,子どもが達成感を持ち,次の活動に向けての意欲を持てるような何らかの評価活動を行う必要がある。
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3. |
総合学習において
生徒が個人の興味・関心に応じて活動主題(学習テーマ)を設定し,問題解決的な学習課程を行う。
昨年度の反省として,どの学年も探究活動はよくできている。しかし,調べたことや考えたことをまとめ,発表し,他者の意見を聞いた上で,考えを再構築し,さらに実践へと繋げていく過程はまだ不十分である。
よって,全学年の生徒が,課題を解決することで達成感を感じることができるような総合の指導課題を設定する必要がある。また,異学年間で報告会などを設定し,相互評価や情報交換ができる活動を設定する必要がある。
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4. |
道徳・学活において
道徳や学活の時間では,生徒が考えを発表し合い,それぞれの価値基準について考えを深めることが大切である。
道徳では,研究主題に合わせると,持続性,向上心〔1-(2)〕,人間愛〔2-(2)〕,友情の尊さ〔2-(3)〕が中心になると考えられる。(〔〕内は,学習指導要領「道徳」の該当内容項目番号)
学活では,体育祭や文化発表会,進路指導など総合学習と関連指導できる教材が多々あると考えられる。
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