選択理科の取り組み −食品分析の教材化− |
東京都豊島区立第十中学校教諭 稲津 貴広 |
1.はじめに
現行学習指導要領では,自ら意欲をもって学ぼうという主体的な学習能力の育成と,個性・能力に応じた多様な指導が強調されている。これを受けて,第3学年において,選択教科としての「理科」が実施されている。 選択理科のねらいは受動的な学習態度を改め,主体的・能動的な学習態度を身につけ,学習に対する興味・関心・意欲を高めることにある。このため,学習指導要領では,課題研究と野外観察を選択理科の学習の中心に置いている。しかし,選択理科において課題研究を取り組むことは,ふさわしい課題の設定,時数,準備等の問題があり,現実にはなかなか困難である。 そこで,1年間1つのテーマで選択理科のねらいを実現できる教材,生徒の興味・意欲・態度を育て,生徒が主体的に学習できる教材の開発に取り組んだ。
2.実践のねらい
3.実践の計画
4.実践のまとめと今後の課題
(2) 今後の課題 今回は一斉授業形式で実施した。一部の実験では生徒が試料を選択したが,基本的には全員が同じ実験に取り組んでいた。この形式でも生徒の関心・意欲・態度を養うことができたが,さらに生徒の自主性を高めるために,課題研究に取り組むことも必要である。そこで今後は,この研究で得られた教材を用いて,グループごとの課題解決学習に取り組ませたい。
参考文献(食品分析実験関係)
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