東京都足立区立谷中中学校 遠藤 映悟 |
1.はじめに 電流分野では,電流計・電圧計を回路に正しくつなぎ,数値を正しく読み取ることが求められる。しかし,多くの場合実験器具の数の関係で,できる生徒が中心に行って他の生徒は傍観者になってしまい,自ら進んで実験に取り組めなかったり,実際に行ってもうまく回路を組めないことがある。そのため,今回は電流計と電圧計のつなぎ方を中心に,全ての生徒が同じ条件で実験に主体的に取り組むことができる個別実験の工夫を紹介する。2.個別実験を行うための工夫
【1】授業の展開例 電流計のつなぎ方を学習する。
電圧計のつなぎ方を学習する。
電流計と電圧計を同時につなぐ学習をする。
(指導案 例)
【2】生徒に電流の流れを説明するための演示モデル。 90pのアクリルパイプを用意し中に鉄球を10個程度入れ,両側をゴム栓で止める。これを傾けることで鉄球がころがる。この流れを電流とみなす。数を数えるのは一点を見るすなわち一点で測る。電圧は傾きと考えさせ,高さとすることで二点間すなわち並列につなぐことを確認できる。 (右の写真参照) 3.評価のポイント(ワークシートを活用)
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