熊本県八代市立第一中学校 宮川 英樹 |
1.はじめに 熊本県では熊本型教育ということで,「確かな学力」をつけるために「徹底指導+能動型学習」によるめりはりのある授業の展開が進められている。問題解決学習の形態を中心として,体験的,調査探求的,表現的,コミュニケーション的などの能動型学習による授業展開である。
以前,金星の満ち欠けの授業では,使用していたモデル(図1)があった。そのモデルは,簡単に作ることができるうえに,生徒にとっては思考のよい助けとなり,それによって授業の目標は容易に達成することができた。しかし,生徒の思考の場が少なく,単に知識だけを身につけるものであり,「確かな学力」をつけるための教材ではなかった。 そこで,生徒が試行錯誤しながら考える時間を十分に確保するために,生徒自身がモデルを作りながら宇宙のつくりを実感する授業展開と教材の工夫を試みてみた。 2.生徒の実態(アンケートや簡単な質問による調査結果)
天体に関する興味・関心,知識・理解の生徒間格差は大きい。その原因として,観測経験の不足,空間概念の定着不足が考えられる。 3.指導計画(9時間扱い)
*この授業を行うためには,練習として月の見え方を同じような課題として学習する必要があった。 4.授業の展開
5.実践の成果と課題
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