(1) |
生徒用(1人あたり)
・ |
エナメル線3m
→ | 筆者は,家庭でも再現できるように,20mに小分けしたものを使い,余った分は持ち帰らせています。 |
|
・ |
導線つきプラグ(後掲図2のA)
→ |
長さ50cmの導線2本を図1のようにはんだづけしたもの,市販のイアホン(百円均一ショップで売っているもの)を使ってもよい。 |
 図1 導線とプラグのはんだづけ |
|
|
・ |
磁石
→ |
できる限り強力なものを見つけることが重要です。ネオジウム磁石は入手しやすいものの中では最適ですが高価すぎるので,筆者はホワイトボード貼付用磁石のうちで比較的強力なもの(クラウン社のカラーマグタッチCR−MG50,直径5cm丸形)を探しました。演示用には音量が必要なので,ネオジウム磁石が必要です。 |
|
・ |
振動体
〈生徒用〉 |
紙コップ,下敷き(厚くて硬いもの),段ボール箱,掌(振動を実感でき,掌を耳元に近づけると音も聞こえる),額(骨伝導の原理により,音が聞こえる)等。
※骨伝導: | 振動体を頭蓋に接触させると,振動が骨から直接内耳に伝わって音が聞こえる。 |
|
〈演示用〉 |
バインダー(書類ばさみ,厚みのあるもの),窓ガラス,段ボール箱,洗面器(百円均一ショップで売っているもの),ビーチボール,やかん(金属も鳴る)等,アイデア次第です。 |
|
・ | 単2乾電池,紙ヤスリ |
|
(2) |
作業用(1グループあたり)
・ |
音源
→ |
できる限り高出力のものを準備する必要があります。それには,
1) | 1台の音響機器(CDプレーヤー等)からの音声信号を大型アンプで増幅する。 |
2) | グループごとに音響機器からの音声信号を小型アンプで増幅する。 |
等の方法も考えられますが,1)はプラグ1+ジャック30のような長い配線になること,そのため,1つのトラブルが全体に及ぶ危険性があること,2)は小型アンプのために音質が落ちることを考慮して,筆者は英語の授業で使っているリスニング用の音響機器(ソニー・カセットコーダーTCM−1390)を借用し,2グループあたり1台を用意しました。これは小型アンプでの増幅を必要とせず,高出力であるため音量があり,音質も良いものです。
|
|
・ |
プラグ1+ジャック3(後掲図2のB,プラグにジャック3個を並列につないだもの)
→ |
音響機器の外部スピーカー端子,イアホン端子は通常1つなので,プラグ1個にジャックを3個並列にしたものを作り,外部スピーカー端子につないで,生徒が接続できるジャックを増やしました。プラグのはんだづけのしかたは図1のとおりで,ジャックのはんだづけも同様です。音響機器を2グループあたり1台しか用意できなかったので,プラグ1+ジャック2を別に用意し,このジャックにプラグ1+ジャック3を2組つないで2グループ分の音源にしました。
なお,これらのはんだづけなどは,電気工作マニアの生徒をおだてて気分良くやらせましたが・・・。
|
|
・ |
変換アダプター
→ |
音響機器の外部スピーカー端子,イアホン端子は,直径3.5mmのプラグでつながりますが,マイクロホン端子は直径6.5mm用の場合が多いので,6.5→3.5mm変換アダプターが必要になります。
|
|
・ | はさみ,ビニルテープ,セロハンテープ
|
|
● |
費用(概算)
・ |
エナメル線
径0.26mmのくらいもので,3,300円/2km,小分けしたもの200円/20m
|
・ |
導線
ごく普通のもので,800円/100m,小分けしたものは20円/m
|
・ |
プラグ,ジャック
径3.5mmモノラル用でそれぞれ50円
|
・ |
磁石
ホワイトボード貼付用磁石100円(CR−MG50なら77円),ネオジウム磁石なら1,000円
|
・ |
その他
6.5→3.5mm変換用など各種アダプター200円,小型アンプ(キットで800円,完成品で2,000円)
|
|