(1) | 研究課題
・ | 備長炭を使って電池をつくろう(1〜数人程度,約3〜5時間)。 |
・ | 乾電池を分解してみよう。中に何が入っているだろうか。 |
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(2) | 予想(推測)
乾電池の中には「炭」が入っていたことから,炭を使って,電池がつくれるのではないか。 |
(3) | 基礎準備
1) | 準備物
備長炭,和紙,食塩水,クリップつき導線,アルミ箔,モーター |
2) | 方法(図は省略)
ア 和紙を食塩水に浸す。
イ 備長炭の端を見えるようにして,食塩水に浸した和紙を備長炭に巻きつける。
ウ その和紙の上に,備長炭に接しないようにアルミ箔を巻きつける。
エ 備長炭とアルミ箔の一端にそれぞれクリップつき導線をつなぐと完成 |
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(4) | 発展
1) | 備長炭に流れる電流や電圧はいくらになっているか。備長炭の長さ・太さや食塩の濃度,備長炭と和紙の接する面積との関係はどうなっているか。表にして表そう。 |
2) | この電気は,いったいどのような仕組みで発生するのだろうか。電流が流れなくなってからの備長炭はどのようになっているか。 |
3) | 備長炭以外の「炭」や「活性炭」などでも電池はできるだろうか。また,電流の強さはどうか。 |
4) | これ以外でも,電池をつくる方法はあるだろうか。 |
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(5) | 探究
1) | 備長炭乾電池に電流を多く流すためには,何をどうすればよいと考えられるか。 →電流計や電圧計をどのようにつなげばよいだろうか。
→簡単な配線図(回路図)も描こう。 |
2) | 食塩水の代わりに砂糖水を使うと電流は流れるだろうか。ほかに,電流を流すような水溶液があるだろうか。 |
3) | 備長炭の固体の場合と粉末の場合とでは,違いはあるだろうか。 |
4) | 炭を使わない電池があるだろうか。 |
5) | 他の人が研究した物から電気をつくれないだろうか。 |
6) | 身近にある乾電池を使った物を探してみよう。(太陽電池,自転車の発電器,生物の体の中でつくられる電気等) |
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(6) | まとめ,発表
1) | 電流が多く流れるための条件は何か。 |
2) | 食塩水のように,電気を通す水溶液(電解質)が電池をつくることができるか。食塩水以外に電流を通す水溶液は何か。 |
3) | イオンの考え方で説明がつくだろうか。(化学変化で説明がつくか) |
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