課題学習の指導 −ピックの定理− |
新潟県新発田市立第一中学校 |
船山 誠 |
1.はじめに
他の人はともあれ,私にはオリジナリティーも創造性もない。畢竟(ひっきょう),何とか形のある授業をしようと思うと,先達の立派な実践を真似することに終始する。もちろん,素晴らしい先輩の授業を忠実に真似することはできない。大概は思惑はずれの流れになることが多い。今回紹介する実践も大いなる失敗であった。しかし,自分としては,このような失敗を繰り返して,どんどん人真似をすることで,生徒が数学の面白さや楽しさを味わえるようにしたいと考えている。 2.単元名 「変化と対応」(第1学年)
3.教材観
4.指導計画
5.本時の指導
6.結果と考察
授業は,金子の実践よりもはるかに速く進んでしまった。特に急いで進んだ訳ではなく,生徒の反応が予想よりもはるかに速かったからである。しかし,それ故,十分な準備ができないまま授業を進めていた感が強く,特に「できる子」のペースで授業が展開されていたことが反省点である。また,わかったことを共有するための指導が十分ではなかった。さらに,点と面積との関係を導き出すための有効な援助や支援の仕方を一層工夫しなければならない,と感じた。しかし,生徒の反応は素晴らしく,当初予想していたことをはるかに超えて,どんどんと意欲的に自分たちで学習を進めていく姿が多く見られた。授業中には「わかった!」という声が響き,授業後には「面白かった」という声が自然と出てきていた。
【引用文献】
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