岡山県倉敷市立東陽中学校 見尾 美恵子 |
1.生徒の実態
2.指導のねらい 今年度選択数学を選んだ生徒の実態とニーズの両面から検討し,「計算力アップ」と「1・2年の基礎学習」を同時並行の形で週1時間の授業を行うことにした。
3.授業の実際
4.生徒の反応
また,大半の生徒の文章に「100マス計算」のことについて肯定的に書いてあり,「できた」「よかった」「分かった」などの言葉から,生徒達に自信が生まれてきているようだ。 「100マス計算」を毎時間同じ条件で行い結果を記録していくことで,「正答数の増加=計算力アップ」を生徒各自が瞬時に読み取り,自分の進歩が目に見えて確かな手応えとして感じることができる。シンプルで非常に分かりやすい仕組み・仕掛けであるが,その効果は非常に大きい。数学に対して「苦手」意識を持っている生徒の気持ちをほぐし,「苦手な中でもこれだけは・・・」いう最後の砦・気持ちの支えになっていくと思う。 ところで,この「100マス計算」は,計算力アップ以外のメリットも生じた。それは,「100マス計算」を授業開始と同時に行うため,生徒の気持ちが短時間で授業モードに切り替わるのである。つまり,チャイムと同時に学習体勢になり,教室に緊張感が生まれるのである。また,計算問題でウォーミングアップできているので,授業の後半,生徒の集中力が持続したまま1・2年の内容に移ることができる。毎時間,問題を作成することは大変である。しかし,数多くの問題作成ソフトがフリーソフトとしてインターネット上にある。私は,その中で「とことん100マス夫さん」を利用し,時間短縮を図っている。 5.今後の課題
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