大阪府中学校 数学教諭 |
1.生徒の実態 本校の生徒は,楽しいことにはよく反応し,質問にも積極的に答えていく雰囲気がある。しかし,数学に関しては,入学時点ですでに大きな差があり,授業が進むにつれて意欲をなくしてしまいがちである。家庭学習をほとんどしない生徒も多く,学習内容がなかなか定着しない。2.図形の定理別プリント 図形において《定理別プリント》なるものを定理ごとに2,3枚ずつのプリントを作成したところ,「初めてプリント1枚を仕上げることができた」という声があがるなど意欲的に学習に取り組めた。《定理別プリント》は,同じ定理を繰り返し使うので定着させるのに最適である。 《定理別プリント》とは,
以上の定理について,一つ一つの定理について類題をたくさん集めたプリントである。 次のプリントは,上記,の定理を混在した内容である。 その他の種類のプリントは,省略させて頂きます。 授業では生徒が,数種類の定理別プリントを自分で選択させ,同じプリント同士のグループ学習として取り組んだ。選択授業でも活用した。 下のグラフは「基礎学力テスト」(年度初めに実施するテスト)における,2002年度入学生と2001年度入学生の3年次の比較である。相対的には2001年度の学力が高い中にあって〈図形の単元の部分のみ特に高い正答率だった〉ことがわかる。
3.トランプゲーム(正の数・負の数) 今年度の1年生に次のような,教科書の問題よりトランプゲームの要素を取り入れてみた。
以上2つの例を出して,基礎基本の定着を図る具体的な手だてを述べてきた。検討していただいて,ご意見をくださるようお願いします。 |