学習活動
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予想される生徒の反応
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ア. | より正確な予測をするために,長野県以外の全都道府県のデータを使いたい。 |
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都道府県名 | 人口から (台) | 戸数から (台) |
鳥 取 | 101万 | 103万 |
東 京 | 60万 | 116万 |
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2. | 2つの相関図をどのように用いれば予測できそうか,全体追究で見通しをもたせる。 |
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イ. | 人口が多いと保有台数も多そうだが,相関図の点は多少ばらついている。 (図1-1) |
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ウ. | 戸数と保有台数の相関図は,点が直線状に並んでいるように見える。 (図2-1)
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エ. | 人口と保有台数の相関図は曲線が合いそうだ。それぞれの回帰グラフから,人口や戸数に対応した座標を読み取ればよさそうだ。 |
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◇ | 2つの相関図を全体に提示し,観察させる。 |
◇ | 全体追究で予測方法を挙げさせ,各自に追究の見通しをもたせる。 |
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3. | 全体追究で出された意見を参考にして,各自が予測方法を選択し,グラフ電卓を用いて予測を行う。 |
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オ. | 図1-1,図2-1のそれぞれについて,全体の傾向からはずれているような点は,最初から除外して考えても予測ができそうだ。 |
カ. | 図1-1から直線を求めて長野県の人口2223千人に対応する保有台数を読み取ると,約96万台になる。 (図1-2・3) |
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キ. | 図2-1から直線を求めて,長野県の戸数55万戸に対応する保有台数を読み取ると,約115万台になる。 (図2-2・3) |
ク. | 2つの予測値は近づいてはきたが,まだ19万台のずれがある。さらに修正できないか。 |
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ケ. | 人口と保有台数の関係はばらつきが大きいので,これを考え直す必要がありそうだ。 |
コ. | 戸数と人口の相関図(図1-1)は,直線よりもなめらかな曲線のほうが合いそうだ。 |
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※ | 考えがまとまらない生徒には,x軸とy軸が何を表してしているか示す。 |
※ | 傾向を把握した生徒には,グラフ化は考えられないかと問いかける。 |
◇ | 相関図を印刷したものを配布し,書き込みながら考えられるようにする。 |
◇ | グラフの修正方法や,グラフ電卓の使い方について助言する。 |
◇ | 点の散布状況に着目して,よりよいグラフを考えようとする生徒の考えのよさを認める。 |
※ | 予測が難しい生徒には,回帰グラフと各点の位置関係に着目して観察するように助言する。 |
※ | 2つの予測ができた生徒には,予測値のずれの原因を考えさせる。 |
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4. | 個人追究の内容に基づき,班ごとに意見交換を行う。 |
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サ. | 私は直線だと考えて96万台と予測したが,友達は曲線を使って106万台と予測した。図1-2と図3-1を比べると,確かに曲線のほうが合っている。曲線を使って予測したほうが正確だと思う。 | |
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※ | 一次回帰グラフのみで考えている生徒には,二次回帰グラフを用いて予測した生徒とかかわらせ,比較させる。 |
※ | 二次回帰グラフを用いて予測した生徒には,全体への発表を促す。 |
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5. | 実際の保有台数に照らしながら本時の追究を振り返る。 |
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シ. | 実際には116万台と示されている。戸数から求めた予測値はかなり正確だった。 |
ス. | 人口から曲線のグラフを求めたことで,106万台と,かなり正確に予測できた。 |
セ. | 式はわからなくても,グラフそのものを解決の道具として用いることができた。 |
ソ. | 人口や戸数が0だとしたら,保有台数も0だと考えるのが自然だ。そこを修正して,さらに正確な予測ができないか考えたい。 |
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◇ | 総務省統計局のデータを用いて,長野県の保有数が116万台であることを示す。 |
◇ | 個人追究で求めたグラフ電卓の画面をモニターに映し出し,発表に使わせる。 |
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