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英語

授業実践記録(中学・英語) ~ 授業のウチとソト ~

長崎南山中学校・高等学校 吉野 桂太

1. はじめに

長崎南山学園
本学園の創立は 1952年(昭和27年)。1940年(昭和15年)に文部省(現:文部科学省)の認可を受けて設立されたカトリック長崎教区経営の東陵学園の運営が神言修道会に移管され,長崎南山学園の創立となりました。当初は東陵学園があった東山手町で授業を行っていましたが,同年 9 月に聖地・浦上に完成した白亜の新校舎に移転し,現在に至っています。浦上天主堂,平和公園をのぞむ緑豊かな教育環境に恵まれたカトリック・ミッションの中学・高校併設型の男子校です。現在,進学,部活動の両面で社会の高い評価を得ています。

神言修道会
本学園の設立母体である神言修道会は,1875 年にドイツ人アーノルド・ヤンセン神父によってオランダのシュタイルという町に創立されたカトリック宣教修道会です。現在,世界70 数か国で働き,教育事業の分野では,小学・中学・高校,専門学校,大学を経営しています。日本でも,名古屋の南山大学をはじめ多くの教育事業を展開しています。

学年・クラス紹介
今年度の中学3年生は2クラスに男子 60 名が在籍しています。60 名中 48 名が運動部に所属,5 名が文化部に所属,3 名が校外のスポーツ・クラブに所属しています。成績的には,全国模試の偏差値で 60 超から 30 台まで,幅広い層の生徒が学んでいます。

自己紹介
1963年(昭和38年),長崎市生まれ。市立の小学校・中学校を卒業。市内の県立高校を卒業。長崎大学・教育学部を卒業後,1989(平成元)年より本校に勤務。今年で本校での勤務は 33 年目になります。現在,中学3年2組の担任を務めています。

その他
本校は,中・高ともに1時限・45 分で授業を行っています。前年度,終日の「ノー・チャイム」を試行し,現在,その導入を検討中です。中・高ともに Classi を導入しており,全員がiPad(タブレット)を使用できる状態にあります。また,スタディサプリを採用しており,中学生は全員がスタディサプリを利用することができ,生徒たちは自主的な「学び直し」や「先取学習」などに取り組んでいます。現在,中学の新校舎を建設中で,今年の秋に完成予定となっています。

~ 2021(令和 3)年度より本校で Blue Sky English Course(啓林館)を中学・英語の教科書として採用
※ この記録では,昨年度までの中1・中2学年での「授業」を中心に記録します。

2. 「英語」以前として

担任として,教科担当として,中学「英語」を学ぶ前に,まずは母語である日本語をしっかりと身につけてほしいという思いがある。「日本語を学習言語とする学校で学ぶ場合,日本語の基盤がしっかりしていないと学力は育たない。」と今井むつみ(2020)が言うように,母語での思考力や理解力(聴解力・読解力)がなければ,英語のみならず数学や理科,社会,保健,宗教など全教科の理解・定着が進まないと考える。とりわけ「英語」を習得するためには,「赤ちゃんの時から育てていかなければならないことは何かといえば,『母語』をしっかりと確立すること以外にない。圧倒的に日本語が優位な環境で育つ以上,日本語を『母語』として成長させない限り,母語を利用した『第二言語学習』ができない。『母語の力』以上の『外国語の力』は身につかないのだから,まず『母語』の育成に力を注ぐ必要がある。」と市川力(2005)も「母語の力」が必要不可欠であることを訴えている。今まさに私が感じているのは,中学生の「母語の力」の低下である。「幼児期に,日本語の読み書きを覚えさせる必要はまったくないが,日常会話,絵本の読み聞かせなどで,良質の日本語インプットをたくさん提供することが,子どもの日本語力の基盤を作り,小学校以降の学業に深い影響を与える。学校で「読む力」は必須だが,読む力をつけるには,幼児期に(文字を覚えることではなく)音声言語で日本語の豊な語彙と日本語スキーマを育てることが何よりも大切である。」と今井むつみ(2020)が指摘する通りに,就学以前のプレ・ゴールデンエイジの頃からきちんとした母語の運用能力の獲得を促してくれていればとは思うが,中・高校生を指導する立場としては,なかなかそこへは声が届かないし,現実に指導している生徒たちやその保護者へ向けては,「時すでに遅し!」と言わざるを得ない。それでも,多少なりとも「日本語力」が向上すればとの願いを込めて,日本語の「書写(筆写)」を日々の課題としている。日本語「書写」は,大正~昭和(戦前・戦後)の日本人作家・詩人の作品から一日 200 ~ 400 字程度の文章を Classi で配信し,まずは,黙読,それから音読を2回以上,その後に「漢字ノート」に正確に書き写すというもので,原則としてはボールペンで書くことを約束としている。これまで,谷川俊太郎や茨木のり子の詩,芥川龍之介,中島敦,原民喜の作品を「書写(筆写)」してきた。
「書写(筆写)」の問題点としては,まずは,その効果が実証できないということ,実際に黙読・音読をきちんと行っているのか確認できないということ,言語運用能力の強化が必要と思われる生徒ほど負担感が大きいということ,他の教員および保護者の理解が必要不可欠ということである。中3の現在は,諸々のことを考慮し,ノートをルーズリーフに替え,希望制の形式をとっている。最も必要と思われる生徒たちが参加してくれていないのは残念だが,意識の高い生徒たちは,日々,意欲的に取り組んでくれている。また,中島敦の「李陵」を完遂したときは,この頃は全員対象の宿題としていたが,生徒たちのみならず私自身も大きな達成感を得た。今でも書き上げた「漢字ノート」を大切に保管している生徒がいることは,嬉しい限りである。いろいろと問題も残るが,過去の卒業生は国立大医学部や薬学部など難関と言われる大学への進学実績を残しているので,これからはさらに古い時代の夏目漱石,松尾芭蕉や漢文にも挑戦してみようかという目論見もある。

3.授業内の取り組み

①English Phonics
『SSH(Sound Spelling Harmony)』や他の Phonics・音声学の考え方を参考に独自のメソッドを工夫し,冊子化した。『SSH(Sound Spelling Harmony)』とは,ポール・グリーシー博士と矢ノ下良子先生が創設された一つの Phonics の理論であり,本校では平成の早い頃に教員数名が研修を経て,中学校の授業内で数年間採用していた。その後,他の Phonics のテキストを用いて導入期の音声指導を行っていたが,現在はオリジナルの音声指導用冊子を使用し,初期の音声指導を展開している。狙いとしては,生徒一人ひとりが「間違ってもいいから!」自力で英語を読めるということを意図している。
課題として,Phonics いわゆる「綴り」と「音声」の指導には多くの時間を要し,数ヶ月あるいは一学期間を要するということがある。また,ルールや約束に馴染めない生徒もおり,時間と労力がかかるのを覚悟する必要がある。英語教員として「語彙や表現,文法や読解やいわゆる『四技能』(Listening,Speaking,Reading,Writing)の『英語』の指導を早く始めたい」という願望もあり,教える側の根気も必要になる。また,「Phonics による音声指導に意味があるのか?」という反対意見もあり,他の教員や生徒・保護者の理解を得るため,その重要性をきちんと説明できる力量と忍耐も必要である。

【 資料1 Phonics 指導シラバス】

②文法指導の徹底
個人的には,「英文法」の徹底的な指導は必要不可欠だと考える。「英語四技能テスト」の広まり,「共通テスト」への変更,「多聴・多読」の重視,「学校英語」の変容あるいは「授業改善」の要望などが相まって,「学校文法」を軽視するような風潮があるようにも思える。しかし,「学習者には悔しいかもしれないが,学校文法は非常によくできている。矛盾を指摘することは簡単ではない。もしそれが発見できれば,言語学の論文が書ける。(中略)もうすこし,学校文法と仲良くしてほしい。」黒田龍之助(2016)や「ネイティブスピーカーが何をいおうが,経験豊かな語学教師はそんなことで動揺しない。規範は規範である。それを身につけてから現実に合わせて微調整すればいいのであって,最初から現実を追いかける必要はない。外国語を学ぶには順番がある。ネイティブスピーカーでも教育経験のある人や慎重な人は,このことを正しく理解している。」黒田龍之助(2016)という黒田の言葉に励まされ,「英文法」の指導は徹底的に行っている。但し,指導の内容も方法も従前の「文法指導」とは一線を画したものとしている。
とりわけ,中1次の「文の作り方」,「時制:現在と過去の違い」,「時間の相という考え方」,「助動詞」や中2次の「五文型:一般動詞の五つのスタイル」,「第5文型の中のネクサス構造」や「準動詞(分詞・動名詞・不定詞)」は拘って指導している。それは,文法を英語を理解・使用するための必要不可欠な規範としての知恵と考えるからこそである。
近頃は,文法指導をあまり急ぐことはないのではないかとも考えている。文法の指導を諦めるのではなく,1年次は入門初期の段階として音声指導や語彙・表現の指導にじっくりと時間を割き,生徒の思考力や理解力の涵養を待って,2年次から文法や読解・聴解の指導へ進んだ方がよいのではないかと思案している。もちろん,生徒の日本語力・母語の力がきちんと育まれ,小学校できちんとした音声指導が成されていれば,中学1年次より従来同様あるいはそれに近い指導も可能だとは思うが,現実はそのような状況にはなっていないと思う。

【 資料2 英文法指導シラバス】

③読解指導
現中3生の本格的な「読解」の指導は,中2次の3学期に始めたばかりである。昨年はコロナ禍の休校・家庭学習期間が長くあり,文法指導が冬まで続き,英文の内容を理解する読解の授業へ進むのがかなり遅れてしまった。それでも,英文を読むためには,「文法」をしっかりと理解しておいてほしいという思いがあり,模試や英検など現実的な問題もあったが,まずは「文法」指導を優先させた。「読解」の指導と言っても,従前型の訳読方式ではない。(日本語訳をまったくしないというわけでもない。)中2次の3学期の段階では,口頭での日本語の問いに日本語で答えさせ,内容を確認するという基本的な指導に止まっていた。それでも,実際に彼らが高校入試の長文問題を解くまでにはまだ時間があるので,これからじっくりと時間をかけて読解指導に取り組んでいくつもりである。読解指導のポイントとしては,指示語に留意すること,修飾・被修飾の関係に留意すること,接続詞や副詞など(ディスコース・マーカー)に留意すること,とりわけ,接続詞の that が来たら要注意などがあるが,中3の生徒たちは,今までの私の「英語」の授業とはまったく異なる型の「英語」の授業を受けることになる。

④音声指導
以下の4×2+1の9つの方法を組み合わせて進めている。

Listening 本文を見ないでリスニング
本文を見ながらリスニング
Shadowing 本文を見ながらシャドウイング
本文を見ないでシャドウイング
Repeating 本文を見ながらリピーティング
本文を見ないでリピーティング※ 意外に難しい様子
Reading 音読 (RA: Reading Aloud)
黙読 (RS: Reading Silently)※ 訳読にならないよう留意
Recitation

最終目標は「暗唱」としていたが,これが必要か否か,現在,思案中である。現実として,現中3生は,「暗唱」については『暗唱大会』へ向けてビートルズやジョン・レノンの歌詞を「暗唱」させたにすぎない。これは,コロナ禍での授業実施時間の減少に起因するが,実際の授業展開の中で,「暗唱」まで要求する必要があるのかどうか,「暗唱」の効用も理解するが「英語」や「暗唱」を不得手としている生徒の負担とのバランスを考えると,実際的にどうなのか,しばらく悩みの種となりそうだ。

【 資料3 公開授業・指導案(一部抜粋)】

⑤辞書指導
現中3生は全員,中1次の冬に「コンパスローズ英和辞典」(研究社)を購入した。毎日,学校と家で同じ辞書を使うことを約束しており,毎日,辞書を学校に持ってきて,家へ持って帰るということをしている。辞書を学校に置いて帰っているのが見つかり,没収される生徒もいるが,他方,使っている生徒は,付箋と赤青二色鉛筆を持って辞書を引きながら,「単語ノート」・「単語ルーズリーフ」を作成している生徒もいる。購入直後は,皆がゲーム感覚で楽しそうに辞書を引く姿が見られたが,時間が経過するにつれて,有意の生徒と無意の生徒,出来る生徒と出来ない生徒の差が大きくなってしまっている。現実的な問題として,この「意識」・「能力」の差を埋めることは非常に困難な課題で,私自身,日々苦戦を強いられている。

『コンパスローズ英和辞典』(研究社刊,2018年)

4.授業外の取り組み(Assignment)

①英文の「書写」
先述(2. 「英語」以前として)の日本語「書写」と同様に英語の「書写」も日々の宿題としている。やり方は,日本語「書写」と同じで,教科書等々の数行のテキスト英文を Classi で配信し,まずは黙読,それから音読を2回以上,その後に横書きノートに正確に書き写すというもので,原則としてはボールペンを使用するものとしている。日本語の書写との違いは生徒全員に対する宿題となっている点と,必ず「書写ノート」に書き提出しなければならない点である。(日本語「書写」は,現在希望制で,ルーズリーフに縦書きして提出することになっている。)解決すべき課題も日本語「書写」と同じで,家庭で黙読・音読に取り組んでいるかわからないということと効果が実証できないということになる。但し,英語の「書写」に関しては,専門の教科に関わることであり,他教科の教員や保護者から説明を求められるようなことはない。

【資料4 書写課題(サンプル)】

②英語の「(自己)添削」
英文和訳・和文英訳と自由英作文の課題。一日,B4:1枚(B5:左右2ページ)の課題が配布され,それを自力で解答する。課題配布の翌日「(自己)添削ノート」に解答したプリントを見開き左・右のページにきれいに切り貼りし提出する。提出・返却された当日の夕~夜に「模範解答」が Classi 上に配信される。「模範解答」を見て自分で答え合わせをし,間違った箇所を赤ペンで訂正し,翌朝,再度提出する。このサイクルを毎日繰り返す。自己添削の開始当初は,二日で1サイクルのみを行うが,しばらくすると新たな課題が毎日配布されるので,毎日,前の分の添削と新たな分の解答が必要になる。但し,考査前や模試前,夏・冬・春の長期休暇中は休止となるので,一年間を通しての実施はそれほど多くはない。特に昨年度は,休校・家庭学習期間が長く,授業進度の関係であまり「(自己)添削」は進まなかった。また,「自由英作文」のところまで進むこともなかった。この「(自己)添削」は高校生を対象に行っていたものを中学生用にアレンジして実施しているものであるが,中学生には語彙・表現・文法などに限界があり,問題の作成にやや困難を来している。この「(自己)添削」の「自己」に拘っているのは,物理的に全員分の添削ができないということもあるが,それよりもそのような現実を逆手にとって,生徒自身の「気づき」に期待しているからである。生徒一人ひとりが自分で自分の間違いに気づき,自分自身で訂正してほしいという想いがあるからこそである。しかしながら,中学生は高校生と比べて,質問の頻度が圧倒的に少ない。と言うか,(中学生は)質問がほとんどない。問題が比較的容易ということもあるが,中学生はただ答え合わせをしているだけのようにも思われる。これは,未だに自主的・主体的な学びへと結びついていない証拠であり,この「(自己)添削」の課題で質問ができるようになれば,(中学生も)学びの質が大きく向上するものと期待している。

【資料5 添削課題(サンプル)】

③「訂正ノート」の活用
考査や模擬試験および単語テスト・小テスト,Weekly Test など様々な試験の後には,基本的に,やり直し=訂正を専用のノートに書いて提出することを求めている。例えば,生徒たちには,テストが語彙の問題であれば,間違った単語や表現を指示された回数書き直すこと,文法の問題であれば,正しい英文を一回だけ書いて,なぜ間違ったか,何を知らなかったのか,何を考えきれなかったのか等々その問題を間違った理由を日本語で書くことを要求している。従前は,文法問題でも,英文を 10 ~ 20 回程度書かせるということを課していたが,近頃は,正解を導く根拠を考えさせることを意図している。また,単語の問題でも,発音しながら書かせる回数を 3 ~ 10 回と以前よりも回数をかなり減らしている。これも,やはり『気づき』を大切にしているからで,「罰則」的にやり直しをさせるのではなく,何かに『気づけ』よという想いを以て課している宿題である。
今後,現中3生は,読解の問題を解く機会が増えるが,長文読解の問題での「訂正」が必要か否か,必要であれば,どのような「やり直し」をさせるのかを思案している。従前は,長文読解での訂正はやらせていなかったが,今後,速読・読解の重要性が増すと考えると,自らの間違いに気づかせることは必要だと思うが,彼らに負担を感じさせずにいかに訂正させるかはその方法を考える必要があり,リスニングの問題でも同様の課題が顕在化するように思う。

5. 最後に

「『わかりやすく教えれば,教えた内容が学び手の脳に移植されて定着する』という考え方は幻想であることは認知心理学の常識なのである。」今井むつみ(2020)という言葉は,指導方法に工夫を重ね,授業の進め方に自信を持ち,結果・実績を残してきたと自負する教員にとっては衝撃的であるにちがいありません。生徒の理解力・思考力が低下している中,伝統的な従前型の「文法」を教え込む授業ではなかなか生徒の理解が進まないということも多くの教員が感じていることでしょう。だから,今,私は,「教える」というよりも「考えさせる」ことを意図した Active Learning 的な指導方法を導入し,理解・定着が捗るよう心がけています。とりわけ,文法の指導では,各文法項目の核心いわゆる「コア」に焦点を当て,内容説明を単純化することを心がけています。さらに,英作文の指導では「間違ってもいいから!」と言いながら英文を書かせたり,音声指導では「間違ってもいいから!」と言いながら音読をさせたり,間違いや誤りを許容する姿勢を意図的に見せるようにしています。これは生徒に媚びているわけではなく,間違ってこそ学ぶと思うからであり,修正さえしてくれれば,たくさん間違った方が学ぶことも多いと信じるからです。参考書の長たらしい説明の文章を読んでも,生徒は理解できないでしょうし,教師が長々と説明したところで生徒は聞き取っていないでしょう。実際に生徒自身が,英語を読んで,書いて,聴いて,話さなければ,生徒の英語力は向上しないでしょう。サッカーを上達するためには,サッカーをプレイするしかないのと同じです。そのためには,私たちはよいコーチにならなければなりません。
以前,私が高校の担任をしていたときのこと,卒業式の日に,一人の生徒が「先生のおかげで英語がわかるようになりました。」と言ってくれました。その言葉は,英語科教員として喜びと自信と誇りを与えてくれました。これからは「先生のおかげで英語が話せるようになりました。」と言ってもらえるようにならなければいけないのでしょう。これからも研鑽を重ね,よりよい授業を目指していきたいと考えてます。
この記録では,私がこれまで時代の流れに沿いながら,生徒や保護者の要望に応え,同僚の教員たちと議論し,実践してきたことを報告しました。内容に関し,疑問や異論などありましたら,是非お聞かせいただきたいと思います。
今回,このような機会を頂き感謝しています。ありがとうございました。

<引用・参考文献>
今井むつみ (2020)『英語独習法』岩波新書
黒田龍之助(2016)『外国語を学ぶための言語学の考え方』中公新書
市川力(2005)『「教えない」英語教育』中公新書ラクレ
齋藤孝,斎藤兆史(2004)『日本語力と英語力』中公新書ラクレ
ドミニク・チータム,小林章夫(翻訳)(2004)『リチューニング英語習得法』ちくま新書
山崎紀美子(1997)『英文法の核心』ちくま新書
山崎紀美子(1996)『英語速習マニュアル』ちくま新書
正高信男(1993)『0歳児がことばを獲得するとき 行動学からのアプローチ』中公新書
林舞輝(2020)『「サッカー」とは何か 戦術的ピリオダイゼーションvsバルセロナ構造主義,欧州最先端をリードする二大トレーニング理論(footballista)』ソル・メディア