相殺・置換

与えられた関係を変形して新しい関係を引き出す思考法に相殺・置換の考えがあります。
相殺の考えとは,問題で示されている要素や条件のうち同等な要素に着目してそれを差し引き,より単純な新しい関係を引き出す思考法です。例えば,下記の問題で,かごとりんご5個がどちらにも共通に含まれていることに着目して相殺すると,りんご2個が240円に相当するというより単純な新しい関係を引き出すことができます。

一方,置換の考えとは,問題で示されているある要素をほかの要素に置き換えて新しい関係を引き出す思考法です。例えば,下記の問題は,大人1人分を子ども2人分に置き換えて考えることによって,全体の量が子ども3人分に相当するという新しい関係を見出すことができます。