線分図は,問題の数量の関係を,線分を使って表したもので,文章題を解くときの有力な手助けとなるものです。第2学年までは,線に幅のある図を使います。このような線分図を,テープ図ということがあります。
線分図は,具体的な物や絵と違って,問題の中の要素を線分におきかえるので,抽象化して表すという技術が必要となります。それで,上の例のように,数図ブロックを並べた図からテープ図を導入し,次第に抽象化を進めていきます。
なお,線分図には,下の例のような2本の図もあります。
線分図は,数量の大小関係,全体と部分の関係などが目で見てわかるようにかけばよいので,線分の長さを,量の大きさに比例させてきっちりとかく必要はありません。大まかに図にかいて考えたり,説明したりすることができればよいと理解させることが大切です。
なお,問題を読んですぐに線分図にかけるものではありません。関係する数量を抽出させ,既知の数量,未知の数量を明らかにした上でかかせることが大切です。また,線分図を使って考えが行き詰まったら,もとの問題にかえってもう一度見通しを立て直させることも大切なことです。