減法の方法の一つで,例えば,100-80では,ひく数80に何をたしたら,ひかれる数100になるかを考えて,答え20を求める方法を補加法とよんでいます。
この方法は,次のような文章でかかれた問題を解決する際,自然に出てくる考え方です。
この問題では,80+□=100と考えて,90,100と数えたして20を求めたくなります。
このような補加法は,次のような場面でも活用されています。
8+3のような繰り上がりのあるたし算では,加数を分解して10をつくって計算します。そのとき,8に何をたしたら10になるかを考えて,加数3を分解します。「8に2をたしたら10になる」と考えるわけですが,この方法は補加法に他なりません。このときの2を,8の10に対する補数といいます。このような10に対する補数を見つける力は重要で,反射的に求めることが望まれます。そのため,教科書では,次のような指導の場を設定しています。
なお,補加法は欧米でおつりを出すときによく使われています。買った金額に,おつりにするお金を付け加えていき,それが出した金額になれば,正しいおつりの金額が求められるという考えによるものです。