加法が実際の場面に適用される場合には,最も基本的なものとして,次の2つが考えられます。
この絵のように,同時に存在する2つの数量を合わせた大きさを求める場合を合併といいます。
また,上のように,初めにある数量に追加したり,それから増加したときの大きさを求める場合を,増加といいます。
これら2つの違いは,操作において顕著に現れることになります。
合併では,2つの物が対等に扱われ,両方が接近するような動きになります。したがって,数図ブロックの操作も両手で,次のように左右から寄せます。
一方,増加では,先にある物に,別の物が加わるような操作になり,次のように片手で一方から寄せます。
式に表せばどちらも同じ形になりますが,実際の場面の違いを児童に意識させることが必要です。