1回目は園児を招待し,2回目は保護者を招待した。園児を招待したときは,園児が分かりやすいように遊び方の説明をしていた。遊びに入ると1年生がお手本を見せたり,困っている園児がいると手伝ってあげたり,優しい言葉がけをしている姿が見受けられた。名人になった遊びを,どの子も自信を持って教えていた。保護者を招待した時は,対象が保護者に変わったということで,説明の仕方や遊び方を,子どもたちで知恵を出し合い工夫していた。ここでも繰り返し活動することで,子どもたちも意欲的に取り組み,さらに自信を持って取り組むことができた。
このように繰り返し体験活動を行うことで,人と関わる心地よさを実感することができた。
また活動して終わるのではなく,交流の場を設定することが大切である。自分のよさをほめてもらったり,友達のすごかったところを見つけたりし,お互いの思いを伝え合うことにより,学びを共有することができた。
毎時間ごとに,学習のまとめとして活動の様子や自分の思いを記録し,それを気持ちカード【さいこうカード(ピンク)・やったねカード(黄)・がっかりカード(紫)】に貼るようにした。子ども自身が選択することにより,その時の子どもの思いが指導者側にもよく分かり,次時への手立てにも役立った。気持ちカードに関しては,1年間通して行った。最後に,カードや気持ちカードをまとめて本にすることで,学習を振り返るのにより効果的であった。