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大分県別府市立鶴見小学校 姫野 浩樹 |
1.はじめに 子どもたちは分数が嫌いである。興味や関心を持って分数と出会っても,学習を終えると嫌いになってしまう。その大きな要因の1つに,分数の非日常性がある。今,子どもたちの生活の中で,分数がどれほど必要であろうか。「分数でしか表せない量」を発見しても日常性がないから喜びがないのである。分数は算数科の中で使われる特別な数なのである。 そこで,この単元の指導にあたっては,これまでの学習内容を十分に想起させた上で,分数の量感をとらえられるような操作活動を仕組み,この活動と「分数表作り」を組み合わせることで,量としての分数と数としての分数のかかわりを視覚的にとらえさせていこうと試みた。同時に,子どもの活動から課題が生まれてくるような学習構成にし,主体的な学習となるように留意した。 2.実際の指導から
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