4時間目の活動(啓林館 教科書 P59)
指導のねらい
○ |
三角形の内角の和である180°のきまりを用いて,四角形の内角の和を三角形に分割し,演繹的な考え方を体験させる。 |
授業の概要
「誤差がなく四角形の4つの角の大きさの和を求める方法はないだろうか。」ということで発問すると,ある子どもが「四角形を三角形に分けたらいい。」という反応を示した。「どうして。」と発問すると,「1時間目の学習を掲示した広用紙を見ながら,三角形の3つの角の大きさが180°の決まりが使えそう。」という声が返ってきた。子どもたちは,対角線を引いて三角形に分割し,三角形の内角の和のきまりを用いて,四角形の内角の和を求めることができた。
思考させる場面では,子どもたちから考えが出なかったので,教師側から2本の対角線を引いた四角形を提示し,「三角形が4つできるから,180°×4=720°になりますね。」と子どもたちの思考をゆさぶる発問を行った。すると,「対角線の交わっている所の角の360°がいらないから,引かないといけない。だから,180°×4=720°,720°−360°=360°」ということで,図から式を結びつけて考えることができた。
|