ある事象について調査された結果は,そのままでは雑然としていて,その事象の性質をつかむことができません。その事象の性質を明らかにしようとすれば,調査された結果を,目的に即して分類・整理する必要があります。
ところで,分類には,質的な分類と量的な分類があるといわれています。質的な分類は,その事象の属性による分類で,例えば,「けが調べ」などがそれにあたります。一方,量的な分類は,「60点以上70点未満」「70点以上80点未満」といったように事象をいくつかの階級に分けて分類・整理したもので,これは,度数分布表やヒストグラム(柱状グラフ)にあたります。
第4学年で学習する分類・整理は,前者の質的な分類ですが,これは何も第4学年で初めて学習するものではありません。「希望するスポーツ調べ」などを通して第3学年でも学習し,その結果を棒グラフに表すといった体験をしてきています。
第3学年と決定的に異なるのは,同じ属性による分類であっても,第4学年では,下記のように2つの観点で分類するということです。
これを受けて,それを整理する表も異なってきます。いわゆる,二次元の表です。
上記の表をもとに,落ちや重なりがないように整理するにはどうすればよいかを十分考えさせながら,指導にあたることが大切です。