見積もり・見当づけ

数量や図形について,およその大きさや形を大局的に捉えて予測したり,計算のおよその結果を予測したりすることを,見積もりあるいは見当づけといいます。見積もりには,
・見当をつけることで,見通しをもって,手際よく問題を解決することができる。
・大きな誤りに気づくことができる。
などのよさがあります。こうしたよさは,第3 学年でも適宜わかるようにし,そのよさをいかすことができるようにすることが大切です。
例えば,わり算の導入で「12このあめを3人で同じ数ずつ分ける」場合,見当をつけて配ると,手際よく処理することができるというよさがわかります。

かけ算の筆算の導入でも,12×4の答えの見当を下のようにつけさせることにより,12×4の答えは40より2×4だけ大きくなることに気づくことができ,計算の仕方を考える手がかりになります。

また,見当づけは,量の測定の際にも取り扱い,量感を養うとともに,適切な単位や計器を選んで測ることができるようにすることも大切です。